遠くて、鮮明な記憶。

私自身がペシャワール会の中村医師について何か発信していいものかどうか、逡巡しました。

 

お目にかかったことがあるのです。といっても、一度だけ。

15年ほど前、当時担当していた『とくダネ!』のスタジオでの20分ほど。ただ、そのわずかな時間に感じた、小柄な体を突き抜くような信念の強さは、あまりに鮮烈で、よく覚えています。


生放送独特の秒刻みのスピード感とは別の、静かで朴訥とした語り口。
覚えているのは、アフガニスタンで安定的な水を供給したいというその一念です。干ばつと戦乱が深刻化していたアフガニスタンで農村も荒れ果て、人々が食料を手に入れることも難しくなる中、「水」こそが復興と平和へつながる道筋なのだ、と。
今回のニュースで今なお活動は続き、掘られた井戸は1000本にものぼること、安定した灌漑ができるようになったこと、そして中村医師はアフガニスタンで叙勲され、名誉市民になっていたことを知りました。

 


中村医師の現地での写真は、現地の人々との距離が近いことに気づきます。そして、周りの人々はどこか誇らしい表情で中村氏を囲んでいるようにも見えます。いかに地元で厚い信頼が寄せられていたか。共に生きていたか。

「使命」とは、まさに自分を突き動かす信念のために、命を使い切るように生きることなのだろうなぁと思います。

 

 

治安悪化に歯止めがかからず、支援作業はますます困難を極めているようです。

ペシャワール会の会見でも、従来通りに続けていくのは難しいが、事業は中止しない、つなげていくのが中村氏の遺志でもあるのだという趣旨のことが語られていました。

 

、、、行動し続ける方々に、本当に頭が下がります、