松村 「榎並ざんー!どうでずがー!?」

ワケあって、すぽると!終わりの松村に高速で貧乏ゆすりをしてもらっている。
貧乏ゆすり。
一般的にあまりいいイメージは持たれていないだろう。
イラ立っていたり落ち着きが無いように見えるし、
実際問題、隣で絶えずヒザを揺らされたら迷惑だ。
しかしながら、そんな貧乏ゆすりが今、キている。
足の筋肉を小刻みに動かすことで血行が促進され、
女性にとって大敵の「冷え症」「足のむくみ」解消が期待出来たりと、
健康面で意外なメリットがあることが分かったのだ。
人に迷惑をかけない範囲で、貧乏ゆすりは積極的に行うべきかもしれない。
かくしてその存在が見直されつつある中、さらに衝撃の情報が舞い込んだ。
「激しく貧乏ゆすりをすると、ヒザが光る」
貧乏ゆすりを1秒間に750,000,000,000,000回(750兆回)の速さですると、
ヒザから可視光の電磁波が発生し、理論上、ヒザが光りだすと言うのだ。
この情報が本当かどうかは分からない。
本当だとしても、普通の人間では到底不可能だろう。
現に、私は1秒間で7回が限界だった。
しかし私は考えた。
松村なら…彼女なら、テニスで鍛え抜いたその強靭な足腰で
必ずや期待に応えてくれると。
―そうして話は、冒頭に戻る。
榎並 「頑張れ!松村!!」
松村 「う"ぅ"ー!もうぢょっどなんでずが!!!」
榎並 「くっ…。やはり不可能なのか…」
諦めかけたその時だった。
『ブルブルブル…』
榎並 「…松村?」
『ブルブルブルゴッ!ゴゴッ!ゴゴゴゴッ!!シュイーーーーーーーン!』

榎並 「松村!!松村ぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
夜勤の時は、いつもこんなことばかり考えている。