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NO エナミ,NO LIFE―
これが、平井の口癖だった。
「不出来な子ほど可愛い」とはよく言ったもので、
平井は、不出来な榎並をとても可愛がっていたのだ。
そんな榎並を残して、慣れ親しんだ台場を去る。
目の前にかかる大橋の向こうに、新しい生活が待っている。
その橋を目前にして、平井の心はマリッジブルーの海を漂っていた。
平井の涙に全てを悟った榎並。
しかし、かける言葉が見つからず、苛立ちを募らせる。
榎並 「レインボーブリッジ…」
握った拳がワナワナと震え、みるみる充血していく。
榎並 「レインボーブリッジ…封鎖できません…!」
その時だった。
平井 「えーなみっ♪」
榎並 「……へ?」
おもむろに榎並が振り返ると…
平井 「わたし…会社辞めるの、やーめたっ!」

榎並 「え!?」
平井 「そんな榎並じゃ、まだまだ心配だから…」

榎並 「ひ、平井さぁーん!!!」
平井 「ふふふ…」






榎並 「はうあっ!」
いつの間にか、パソコンに向かいながら榎並は眠りに落ちていた。
画面には、書き途中の妄想話が。

榎並 「…全部、夢か。」
つぶやく榎並。
榎並 「どうせ夢なら…せめてもう少しだけ…続き見せてくれよな…。」
切なさが滴となって、キーボードを濡らす。
榎並 「嘆いたって…後の祭りか…。」
「えーなみっ♪」
甘く透き通った声がアナウンス室に響きわたる。
榎並 「まさ…か…」
平井 「えーなみっ♪」

榎並 「平井…さん…?」
平井 「もう、やっと起きたー!」
榎並 「これも…夢…?」
平井 「夢なんかじゃないよ?ねぼすけさん♪」

榎並 「夢じゃ…ないんだ…」
平井 「ふふふ。それにしても…」
にわかに顔をしかめる平井。
平井 「『後の祭り』なんて後ろ向きな言葉、榎並らしくないよ?」
榎並 「だって…もう平井さんに会えないと思ったから…」
平井 「お祭りは、これからだよ…」
榎並 「へ…?」
平井 「リオのカーニバルの、幕開けだよ♪」

榎並 「ひ、ひらいさぁーーーん!!!」


平井 「えー、この画像30枚超の長すぎるブログは、
ぜーんぶ榎並くんの妄想です!失礼致しました…。
そして、アナマガをご覧の皆さま。今までお世話になりました!
私は、9月末をもって退社致しました。
アナマガでは、本当に楽しくお仕事をさせて頂きました。
皆さまにその楽しさを少しでもお伝えできたなら嬉しいです。
本当に本当に、ありがとうございました♪」
※この話は榎並のしがない妄想である。
※長文失礼致しました。平井さん、末永くお幸せに!
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