続・平井大捜査線〜事件は会議室で起きた〜



※前話はコチラ※









榎並 「…平井さん。一体何があったんですか?」 



平井は壁の方を向いたまま、動こうとしない。 



榎並 「今日で最後なんですよね…?挨拶ぐらい…させて下さいよ。」 

平井 「…。」 




沈黙を貫く平井。

その肩が微かに震えている。

そして、おもむろに向き直ると…


榎並 「(えっ…!)」 





平井の大きな瞳は、真っ赤に染まっていた。





平井 「…どんな…顔して、さ…」 







平井 「…榎並に…どんな顔して……何て言えばいいの…?」





榎並 「…。」 







平井 「お願い…ひとりにして…!」




榎並 「…。」 


力なく会議室を後にする榎並。 




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NO エナミ,NO LIFE―

これが平井の口癖だった。

「不出来な子ほど可愛い」とはよく言ったもので、

平井は不出来な後輩・榎並をとても可愛がっていたのだ。 



そんな榎並を残して、慣れ親しんだ台場を去る。 

レインボーブリッジの向こうに、新しい生活が待っている。

その大橋を目前にして、平井はマリッジブルーの海を漂っていた―




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平井の涙に全てを悟った榎並。

しかし、かける言葉が見つからず、苛立ちを募らせる。 



榎並 「レインボーブリッジ…」 



握った拳がワナワナと震え、みるみる充血していく。 



榎並 「レインボーブリッジ、封鎖できません!!!」








その時だった。 








平井 「えーなみっ♪」 








榎並 「……へ?」


榎並が振り返ると… 








平井 「わたし…会社辞めるの、やーめたっ!」





榎並 「え!?」 




つづく






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