今から115年前の今日、宮沢賢治は生まれた。
詩人であり、教師であり、童話作家でもあった宮沢は、
世に数々の作品を残した。
中でも私の印象に残っている作品は、
『注文の多い料理店』である。
プルルルルル…
榎並 「はい?」
松尾 「あ、大ちゃん?いまどこいる?」
榎並 「あ、翠さん、お疲れ様です。今もうすぐ会社着くとこですけど?」
松尾 「あ!ダメ!ちょっとストップ!」
榎並 「へ?」
松尾 「ラーメン、買ってきて欲しいの…」
榎並 「ラーメンっすか!?」
松尾 「うん。ダメかな…」
榎並 「まあいいですけど…」
松尾 「やったぁ!さすが大ちゃん!」
榎並 「調子いいんだから…で、何ラーメンにします?」
松尾 「えっとベースは…あっさり系の豚骨しょうゆで…」
榎並 「はい、分かりました。」
松尾 「麺は固めで…」
榎並 「麺は…固め、ですね」
松尾 「あとチャーシュー有り、ニンニクは抜きで…」
榎並 「ちょ…メモするから待って下さい!」
松尾 「半熟卵にネギ多め…」
榎並 「待って下さいってば!」
松尾 「あと、油は少なめで…」
ピッ!ツーッツーッツー
テンパった榎並は携帯を切ってしまった。
榎並 「なんなんだ!まったく!これは先輩とはいえ、物申さずにはいられん!」
タタタタタタタタタッ!
榎並はアナウンス室の松尾のもとへ駆けつけ、怒りに任せて言い放った。
榎並 「ハァッハァッ!翠さん!なんなんですか!」
松尾 「ゴメンね…ちょっと注文多かったかな…」
榎並 「ちょっとどころじゃないですよ全く!」
松尾 「ゴメン…大ちゃんだから…頼りにしちゃったの…」
榎並 「……え?」
松尾 「大ちゃんにしか、こんなに気を許せないから…」
榎並 「…」
松尾 「お願いだから……買ってきてくれないかな?」

榎並 「油は…少なめでしたね?」
おしまい
※この話はフィクションであり、松尾翠は後輩をパシりに使ったりしません。
※榎並がパシりなのはフィクションではありません。