会議室で、榎並が山中の相談に乗っていた。
榎並 「…ということだ。ともに頑張ろうな、山中。」
山中 「はい、先輩!ありがとうございました!」
と、室内に柔らかい光が差し込んでくる。
山中 「わぁ…!きれいな夕焼け…。」

山中 「空も海も街並みも、みんな染まっていきますね。」
榎並 「そうだな。でも…俺たちは、染まらないようにしような。」
山中 「…?」
榎並 「自分の意思をしっかり持ち、何にも染まらない人間になろう。」
山中 「先輩…」
榎並 「ん?」
山中 「私は…無理です。」
榎並 「なんだ山中、そんな弱気じゃ…アッ!」

山中 「わたしは、もう…」
榎並を見つめる山中の頬が、赤く染まっていた。