『さえずることを忘れた小鳥』
榎並 「・・・石本さん?」

土曜日の昼下がり。
「スピーク」ニュースキャスターを務める石本が、物憂げな表情で外を眺めている。
榎並 「・・・石本さん?」
石本 「・・・。」
榎並 「石本さんっ!!!」
石本 「っ!びっくりした!榎並、いつからいたの!?」
榎並 「ずっといましたよ。呼んでるのに、全っ然気づかないんですもん。」
あの元気印の石本が、すっかり沈んでしまっている。
榎並 「石本さん・・・。何か悩みでもあるんですか?」
石本 「うん・・・」

石本はそっとソファーに腰掛け、語りだした。
石本 「本来、ニュースに対する感想・感情は視聴者に感じてもらうもので、
伝える側は淡々と伝えるべきでしょう?
頭では分かっているつもりなんだけど・・・気持ちがこもっちゃうんだよね・・・」
彼女の悩み、それは「ニュースの伝え方」だった。
石本 「ふぅ、難しいなぁ・・・。」
―と、ここまで石本の話を静かに聞いていた榎並が、突然立ち上がった。
榎並 「石本さん!こっち来てください!」
石本 「ちょっと何!?いきなり・・・」
榎並は石本を引っ張り会議室へ。
石本 「これは・・・」

榎並 「・・・カンタービレ!」
つづく
榎並 「・・・石本さん?」

土曜日の昼下がり。
「スピーク」ニュースキャスターを務める石本が、物憂げな表情で外を眺めている。
榎並 「・・・石本さん?」
石本 「・・・。」
榎並 「石本さんっ!!!」
石本 「っ!びっくりした!榎並、いつからいたの!?」
榎並 「ずっといましたよ。呼んでるのに、全っ然気づかないんですもん。」
あの元気印の石本が、すっかり沈んでしまっている。
榎並 「石本さん・・・。何か悩みでもあるんですか?」
石本 「うん・・・」

石本はそっとソファーに腰掛け、語りだした。
石本 「本来、ニュースに対する感想・感情は視聴者に感じてもらうもので、
伝える側は淡々と伝えるべきでしょう?
頭では分かっているつもりなんだけど・・・気持ちがこもっちゃうんだよね・・・」
彼女の悩み、それは「ニュースの伝え方」だった。
石本 「ふぅ、難しいなぁ・・・。」
―と、ここまで石本の話を静かに聞いていた榎並が、突然立ち上がった。
榎並 「石本さん!こっち来てください!」
石本 「ちょっと何!?いきなり・・・」
榎並は石本を引っ張り会議室へ。
石本 「これは・・・」

榎並 「・・・カンタービレ!」
つづく