魔法の言葉2

前回の記事で、
自分の人生を変えた魔法の言葉
という話をしました。

皆様もいかかでしょう、
あるでしょうか。

僕もあるんです。
というところで話は終わっていましたね。


私は大学時代、人力車の俥夫をしていたことは、
ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

私の魔法の言葉は、
大学2年生の春のことです。

浅草の春と言いますと、
隅田公園沿いに徳川吉宗公の時代に植えられたとされる、
沢山の桜が右に左にきれいに咲き誇っています。

無論、人力車にご乗車いただいた
お客さんにも桜を中心にガイドをしていました。

その日も3組ほど走り終えた後、雷門で
黒のサングラスをかけた、
50歳くらいの二人のマダムにお声がけいただきました。

どうやら、一人は目が不自由な方。
今までそういった人に対してガイドをしたことがなかったので、
戸惑いながらも走り始めました。

人力車の俥夫にも話のリズムというものがあるんですよね。
ココに行ったら、こうやって話を切り出して、
この話をして、、はい、ここでドン!左手をご覧下さい!
みたいな。


それが、
目が不自由な方が相手となると、
目の前の景色を言葉で伝えることのむずかしさたるや。
今まで視覚に頼っていた情報ばかりを伝えていたことか。
すぐさま言葉に詰まる20歳。

外の暑さももちろんのこと、
沢山の冷たい汗も流れていました。


何とか、序盤の雷門や
浅草寺の歴史などを説明し、
いよいよ桜並木のきれいな隅田公園へ。

ここで、今でも忘れられない言葉を言われることになります。

つづく

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