


「ぱぱも、いっしょがいぃ〜!!」
あまりの暖かさに、ハーフパンツを履きかけたパパに対し、
自分と同じ様にGパンを履く事を強要し、
同じ様な派手めなTシャツを着て、
手を繋いで歩く。
携帯のカメラを向ける。
この瞬間を、素直に喜んでいるのが分かる。
普段とは違う表情、声のトーン、足取り。
こんな怪獣は、普段と違うんだよ〜パパ。
分かるかなぁ〜?
パパは、夕方には仕事に戻らなくてはならない。
でも、ちょっと遠出して、上野まで行った。
怪獣には少し早い?と思いつつ、国立科学博物館にて、恐竜の展示を鑑賞。
恐竜の骨は怖い。。と、反応がイマイチだったが、
愛知万博から移設されたシアターなど、迫力ある映像展示に大喜び!
結果、かなり楽しんだようだった。
会場内でのアンケートクイズに答えて、参加賞のペンをもらった時、
並んで順番を待ったシアターに、いよいよ入れると分かった時、
「やぁ〜っったぁ〜♪」
両手を突き上げ、ぴょんぴょん跳ねながら、ご機嫌な声で叫ぶ。
今日、何度か見せてくれたこの光景。
今日のお出掛けは、怪獣の為じゃなくて、
パパや私の為だ。。。
そう思わせてくれた。
パパと別れた後、
歩き回って疲れた私の横でよく喋る怪獣も、また、
親の気持ちを推しはかっているようで、
ちょっと切なくなった。
ワガママを言われたら困るけれど、
ワガママを言われないのは切ない。
親がワガママ、か。。
パパには仕事を頑張ってもらわなくちゃいけないんだけど、
ママと一緒に、たまにはパパにワガママを言おうね!
パパのためにも。。