
気付くと昨夜も、子供と一緒に寝入っていた。
パパが早めに帰宅し、子供達はパパとお風呂に入っていた。
久々ゆっくりお風呂に入れると、楽しみにしていたのに。
「お風呂もだけど、話を聞こうかなって思ってたからさ。」
そうだった。
前の日、電話口で不安がっていた自分を思い出す。
この夏で5歳になる怪獣を、最近私は叱ってばかり。
この日も、何度も不注意でコップをひっくり返し、周りがビチャビチャ。
私のイライラは募っていた。
そんな中、4度目にこぼした原因は、特に私を怒らせた。
ゴムのボールとはいえ、食器に当たったら割れてしまう、
だからダイニングで蹴ってはいけない、そういう約束をしていた。
しかし怪獣は、いくら言っても笑いながら蹴りつづけ、ガッチャーン。
幸いコップは割れなかったけれど、たっぷり注がれていた麦茶は、床まであふれ、
雑巾1枚では拭き足らず、私は慌ててもう1枚取りに洗面所へ走った。
すると、怪獣は、
『マズイ事をした』
そう思ったのだろう、
麦茶滴る1枚目の雑巾を持って、私を追い掛けてきた。
ポタポタ。。。
・・・イラッ。
この瞬間、
私の怒りは、爆発してしまった。
「もう!余計なことしないっ!!」
自分でもびっくりするくらい、大きな声が出た。
同時に怪獣の背中をバンッと、はたいていた。
固まる怪獣。
ちょっぴりナイーブな怪獣は、私が感情的に怒ると、こうなる。
分かっているのに、私が怪獣を追い詰めた。
別の日にサッカーが上手い!と私が褒めたから、怪獣は張り切った。
私に褒めてもらいたい、そう思っているのは分かっていた。
なのに、怒った。
それも、感情的に。
固まる怪獣を目の前に、猛烈に反省し、落ち込んだ。
今週は唯一この日が、怪獣と一緒に過ごせる休日だったのに。
何よりため息が出るのは、叱った後に動揺した私。
未熟な母に、長男は苦労している。
仕事中の電話口で、妻にそんな不安話をはかれたパパも大変だと思う。
ただ、3分くらいだったけど。
その電話で、私は救われた。
パパに何を言われたわけじゃない。
ただ、「不安だ」と言っただけ。
電話の後、私は怪獣と話をした。
何故怒ったのか、イライラしてしまったのか、
そして、はたいたことを謝った。
怪獣の笑顔は、すぐに戻った。
それでスッキリして、子供と一緒に眠りこけるんだから、
要は、大した事ではないんだけど。
情けないけど、こんなことを繰り返している。
パパの育児参加は、ママケアから。
ママケアは、話を聞くに限る!!
それがファザーリングの極意だと前に聞いたことを思い出した。
(NPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤哲也さんに。)