
わが家のパパは、この時期になると編集や会議で徹夜が続き、帰れない日も多くなる。
バラエティー番組の制作マンの妻としては、私も心得ており。このメールも家族の情報を更新してもらうために送ったもので、“来てね”というプレッシャーを与える気も“来るかな?”という期待も皆無だった。
ただ、当日、怪獣が呟いた。
「パパは、みにこない?」
朝ごはんのヨーグルトを見事にポコにこぼされ、あくせくしていた私も、手を止めて怪獣の顔を覗き込んだ。
切ない顔するな〜ぁ。
パパは愛されてるな〜ぁ。
でも仕方がないのさ。
「パパはね、今が1番お仕事が忙しい時期なの。でもきっとね、すごーく(怪獣)君の博士をみたいなーって思ってるよ。パパに電話してみる?」
「うんっ!」
仕事をしていると、子供のために物理的に出来る事は限られる。でも、パパもママも精一杯、君を想っている。
さて、パパにはつながるかな?
すると・・・
ガチャガチャ。(玄関の鍵が開く音)
「あっっっ!パパだーっっ!!」
かくして、大張り切りの怪獣博士は、劇中何度もこちらに手を振り、パパは合間に瞑想(zzz)していた。
手作りに溢れたクリスマス会に、じんわりあったかな気持ちになった。
さっ、皆さまに感謝!私は出社!!