「冬のぬくもり」

『土曜日は9時〜保育園のクリスマス会なの。劇では博士の役をやるみたい。』

わが家のパパは、この時期になると編集や会議で徹夜が続き、帰れない日も多くなる。
バラエティー番組の制作マンの妻としては、私も心得ており。このメールも家族の情報を更新してもらうために送ったもので、“来てね”というプレッシャーを与える気も“来るかな?”という期待も皆無だった。

ただ、当日、怪獣が呟いた。

「パパは、みにこない?」

朝ごはんのヨーグルトを見事にポコにこぼされ、あくせくしていた私も、手を止めて怪獣の顔を覗き込んだ。

切ない顔するな〜ぁ。
パパは愛されてるな〜ぁ。
でも仕方がないのさ。

「パパはね、今が1番お仕事が忙しい時期なの。でもきっとね、すごーく(怪獣)君の博士をみたいなーって思ってるよ。パパに電話してみる?」

「うんっ!」

仕事をしていると、子供のために物理的に出来る事は限られる。でも、パパもママも精一杯、君を想っている。
さて、パパにはつながるかな?

すると・・・


ガチャガチャ。(玄関の鍵が開く音)

「あっっっ!パパだーっっ!!」



かくして、大張り切りの怪獣博士は、劇中何度もこちらに手を振り、パパは合間に瞑想(zzz)していた。

手作りに溢れたクリスマス会に、じんわりあったかな気持ちになった。


さっ、皆さまに感謝!私は出社!!