
「はいはい」
今朝も順調に自己主張。雨の日は、勘弁願いたい。でも、遅刻を避けるには、前進あるのみ。
ポコお気に入りの傘をさして渡す。ニコニコ。
が、家を出て数歩で、
「かしゃ〜しな〜いっ(傘はもう要らない)」
当然、濡れる。
「じゃあ、レインコート着る?」
「うんっ」
週明けの荷物に、今日からはプール用のタオルなども加わり、ベビーカーの上もサイドも、格好悪い位、パンパンなバックで占領されている。
その中で、1番小さなポコのリュックのポケットから、レインコートを引っ張り出した。
“手を出したい”“ボタンは自分でとめる”など、着方で駄々をこねること何度か、やっと満足げに歩きだす。
この間、ポコに傘を差し向けた私は、シットリ濡れた。霧雨でよかった。
さて、レインコートを着て、3メートルは歩いたか?
「か〜しゃも〜ぉ!(傘も!)」
またもや傘をリクエストされた。
怪獣が、黒い大人用の折り畳み傘を使っているからか??4歳差も、張り合う気持ちがあるようで。
ま、レインコートのフードを被らないと言い出したし、ちょうど良いかな。と、再び、ポコの傘を開いた。
そんなやり取りを、少し離れた所から、見ていた怪獣。
私の醸し出す空気を察してか、決して邪魔せず、見守っていたっけ(笑)
「車が来るよ〜急げ〜」
「ほら、よーいどんっ!」
などと、声をかけながら、坂道をなんとか登り切る。
小さな体で、レインコートに傘までさして、ギブアップするかな・・・?
すると、
「べびーか、しゅる〜(ベビーカーに乗る)」
(^_^メ)予想通り。
なんで初めから、ベビーカーに乗ってくれないのか?
二歳児の心は、掴もうにも掴めない。
“過ぎたら、可愛かった思い出に変わる”は、怪獣で体感済み。
でも、日々、ため息が出そうになる。
「これ、ぬぐ〜ぅ(涙)」
ベビーカーの上でレインコートを脱ぎたがったポコには付き合わず、
ダッシュで保育園まで駆け抜けた。
怪獣もポコも、なんでか分からないけれど、大笑いしていた。
ま、これでいいみたい。