「トマトは子供のおやつです。」

「お仕事頑張ってー!いってらっしゃーい!!」


朝、元気な声が響く。

先に家を出るのは自分なのに、怪獣は必ず“いってらっしゃい”と言って出かけていく。
いつからか“お仕事頑張って”も必ず。

そして、振り向きながら、

「今日は帰るの早い??」

これも毎日聞かれることだ。


昨日の夜、父に渡されたプリントには保護者会の日程が書かれていた。

『1学期の学習について、夏休みの過ごし方などお話します。ぜひご参加下さい。』

平日の午後2時50分〜。
私は、絶対に出られない。


「出られるのか?」と父に聞かれ、私が返す前に

「僕、出てほしいよ。」と怪獣に言われた。


うーん。。。



夫婦でやり繰りしたり、職場にも相談したりして、なるべく怪獣の気持ちには応えてきた。
でも、こういう瞬間は今まで何度もあった。

今は、さほど揺るがない。

「この日は出られないけれど、先生にはきちんと話を聞きに行くから。
やっくんだけ困るようなことは、絶対にしないから。」

私が笑顔で言い切ると、怪獣も笑顔で頷いた。



出来ることを頑張るしかない。
怪獣も、それに応えてくれている。



ゴトゴト・・・

ランドセルを鳴らしながら、怪獣は走っていった。

ランドセルの音、たまらなく好きだなぁ。


だんだん小さくなっていく、頑張る背中を見ながら、私も気合いを入れ直した。


気合いだ気合いだ気合いだーっ!(笑)