よく日本人はシャイだという言い方をされます。
人前で、自分を表現しない。
二人の幼児を見ていると、
日本人とはいえ、
生まれながらにシャイなわけではないなと思います。
ある時までは、
にぎやかに、のびやかに、自分を表現している。
正解なんて気にしていない。
でも、おそらく、
「間違えるのが恥ずかしい」と気づいてしまってから、
何か自分を抑え込んだり、人と同じようにふるまおうとしたり、
”感情”について話すまでもないと考えて、
どんどん表現から遠ざかっていくのかもしれません。
「想うこと」は自分の心の反映で、
感じる心、感じる自分そのものが唯一無二の宝物なんだと気づくことができれば、
あっという間に見違えて、表現できるようになる。表現したくなる。
あなせんや、アナトレや、子ども館内放送などを通して痛感します。
先日、チーズ嫌いな息子がしみじみと語ってくれました。
「この間、初めてピザを自分で作ったときね、
チーズがどんどん溶けていってね、
地獄が広がっていくかと思ったんだ」とそれはそれは辛そうな声色で教えてくれました。
あまりに辛そうなのが笑えるとともに、
「いいね!地獄が広がっていくって、いいよ。すごくいい!よくわかる!」と、うれしくなりました。
あまりの私の勢いに、きょとんとされましたが(笑)。
自分自身を振り返っても、思います。
アナウンサーになる前も、なってからずいぶん経つ頃も、
「どうせ取るに足りない」と思って、思い切って何も言えないことが多かった。
だからこそ、思うのです。
ありのままに、
伝えたいこのきもち!を大事にしてほしいなあ、と。
・・・年齢とともに、「ありのまま」過ぎる押し付けには気をつけたいとも思うこのごろではありますが・・・。