
我らが大先輩、益田由美さんがきのうで定年退職されました。
勤続37年11ヶ月。
卒倒しそうな年月です。笑。
ひょうきんゆみちゃん、晴れたらイイねっ!の由美さんそのままに、
陽射しいっぱいの陽気の中、
笑いの絶えない暖かな雰囲気の中でご卒業されていきました。
久々に、同期3人揃ったので記念撮影!
わたしたちが入社した20年弱前、すでにベテランだった由美さんの新人研修。
いまだ覚えています。
発声やら発音やら、地道な練習の日々に、
なんだかアナウンサー、向いてないかもー、と沈みがちな時期に
由美さんは1コマだけ講義をされました。
第一声、
アナウンサー、なってみてから本当に素晴らしい仕事だと思う、と
その声があまりに深く包容されるような自然な響きで、心に染み渡りました。
何よりわたしは身近なスタッフを1番大事にしたいと思ってて、カメラマンさん、ドライバーさんでなく、お名前をお呼びするということを心がけてました、と。
今になっても、なんて大事なことを教えてくださってたのだろうと思います。
ずっとご自身の好きなフィールドで、リポーターとして存在し続けた由美さん。
そのためには、
整理してたらこんなに出てきた、と電話帳くらいの分厚さになるほど、企画書を出し続けてこられたこと。
レギュラー番組がない時期に、アナウンサーが使う言葉の取り決めをする辞典の編纂を黙々とされたこと。
それも、いつもあっけらかんと、
やってみたら、何でも楽しいのよぉと大らかに笑い話でなさること。
卒業の締めくくりは、
ハッピーなテレビ人生でした、
とそれはそれは爽やかでした。
一瞬、残されるわたしは感傷的になってしまったものの、
それも一瞬。
これからも、退職してみたらね、と新しい生活のおもしろ話をたくさんわたしたちに披露してくださるのでしょう。
いつでも、どこでも、
今を楽しむ術をたくさんお持ちの方だから。
先輩は、いつまでも、
先輩なのです。
ありがとうございます。