ちょっと長いけど先日の競馬の話。

このブログは、
競馬に詳しくない方も見てくださっているので、
がんばってわかりやすく説明します…
お付き合いいただければと思います。


阪神競馬場での、あるレース。
ゴール直前、
馬同士がゴチャゴチャッとするシーンがありました。
つまり、
急ブレーキをかける馬がいて、まっすぐ走れなかった馬がいて。

そのシーンをJRAの審判が「審議」することになりました。

審議。たまにあります。

…作業はいつも、
誰が加害馬で、誰が被害馬かを特定することから始めます。
そして、失格や着順変更などのペナルティを
必要とあらば、決めていきます。

乗馬経験のあるかたはお分かりと思いますが
馬にはクセがつきもの。
右あるいは左に行きたがる馬。
隣に馬がいるとヒルむ臆病な馬。
隣に馬がいないとヤル気の出ない馬。などなど。

それを騎手が御しながら、時速60キロ以上!!で
ゴールに向かうのが競馬。

騎手が上手に御せなかった、あるいは
騎手がワザと馬をまっすぐ走らせなかった、なんてことが映像でわかると
かなり判定は厳しいものになります。


今回の審議結果は
幸英明(みゆき・ひであき)騎手の騎乗馬が加害馬と認定され、
被害を受けた馬の後ろの着順まで「降着(こうちゃく)」
≪6番目にゴールしたが、12着に≫
さらに幸騎手自身、翌週から2週間はレースに乗れないという
「騎乗停止処分」となりました。

この結果について幸騎手が
納得できない、として
JRAに対し不服申し立てをしました。

「僕の方が(加害者ではなく)被害者です」というのが彼の訴えのひとつ。

しかしJRAはその申し立てに対し、
審議結果は問題なかった、として
退ける判断をしました。

これが、タイトル通り長くなりましたが
出来事のあらましです。



一度出た判定に、ふたたび申し立てをする。
ここで気をつけないといけないのは
一審の判決結果に対し、控訴して=上級審で再度戦うという、
訴訟のながれとは違う、ということなのです。


取材したところによると…
審議結果が覆るのは
馬を見間違えたときなど。
その救済のために申し立て制度がある。

ん?

審判はJRA職員。どのレースも5人からなる編成で
審議中はいろいろな方向からの映像を
何度も見直します。
もちろん、当事者にそれを見せながら説明もして、
決着、となったら
「ただいまの審議についてお知らせします」
と場内放送もしています。

となると
見間違えて悪くない方の馬を悪いって言ってしまった!
なんて、起こりようがない。
よって、申し立てに対して判断がひっくり返るケースもない。
そういうシステムなのです。

ですからオフィシャルでは
「不服申立てには理由がなく、これを棄却する。」と。
この文言にすべてが表れています。

幸騎手もこのシステムは承知の上でしょう。
ただ、
被害と加害の認識がまったく逆だった、というのは気になります。
このペナルティは重過ぎるからチョット軽くしてよ、なんて次元ではないのですから。

今回の件、メディアも競馬欄で大きく伝えました
しかし中には、あたかも覆る余地が
〜【かなり】〜
あるように受け取れる内容のものがあったように感じました。

私のスタンスは、以前書いた通り。
経験、場数を踏んだ中立の審判が、自信とプライドを持って
ジャッジにあたればよい、との立場です。

今後のジャッジに影響することがありえるのか?
注視したいところです。