メジロラフィキのこと

調教師は

騎手はなんにも悪くない
これも競馬だ…

と言葉少なだった


先週土曜日のメインレース
中山グランドジャンプ

4260メートルの戦い
メジロラフィキは
序盤から先頭に立ち
危なげなくハードルを飛んでいた

さあ
最後の直線に入る

残るハードルは ひとつ
その先は
200メートル
もう200メートル走れば
J・G1馬の勲章が

後続の馬もバテてきている
ここも巧く飛べば
勝ったも同じ

飛んだっ


ああっ


彼の前脚は
それまでと同じように
しっかりと
地面をとらえきることができず

脚と顔が同時に地面の芝生へ
激突するような形に

騎手も前方へ投げ出されたが
なんとか自力で起き上がる

しかし

首の骨を折った
メジロラフィキは
微動だにしなかった

馬に駆け寄り
しばらくうずくまっていた厩務員

車に積み込まれた
メジロラフィキは
コースから離れていく

同じコース上
彼がたどりつけなかったゴール地点では
優勝した馬を
人々が囲み
満面の笑みで記念撮影

明暗 ここに極まれり


今回の出走馬 12頭
完走 10頭

即死 1頭
安楽死 1頭(スズカスペンサー)


馬の脚
一本のまわりは
わずか20センチほどしかない

それが4本集まって
時速60キロを超える速さを
高さ160センチのハードルを越えるスタミナを
生み出すのだ

馬って すごいよね
そう思いながら
今週も競馬を見てください