過酷、に挑むもの

5月12日 東京競馬場
G1 ヴィクトリアマイル 

勝ったのは ヴィルシーナ

「大魔神」佐々木主浩さんの
持ち馬として話題になった

この日まで G1では
2着ばかり 4回

ようやくG1を勝った!

おめでとうございます

競馬場や 北海道でも
何度もお会いしたことがあり
彼の競馬熱 というものを
じかに 感じていたので

本当によかったなあ と思います



で ここからは
同じレースだけど 別の話

このレース
ゲートインしたのは 18頭
ゴールしたのは 17頭

のこりの一頭…
「フミノイマージン」は
最終コーナーで 故障
獣医から 回復不可能と診断され
安楽死となった

そしてもう一頭
レースでは 3番人気だった
「サウンドオブハート」

この馬は ゴールしたものの
脚を痛めた と感じた騎手が
コースの上で 下馬

左前脚に 傷を負ったとみなされ
とりあえず 厩舎へ帰った

見に行くと…



大きく巻かれた バンテージを
気にしながら
それでも一生懸命
カイバを食べていた

精密検査の結果
「競走能力喪失」

命の灯は消されないが 
競走馬としては 再起不能
即引退を意味する診断である

牝馬ということもあって
このあとは 生まれ故郷で傷を癒し
来年からは 繁殖牝馬 として
第2の馬生を送ることになった

デビューした年の暮れ
G1で一番人気に推されたこともある
(騎手は武豊だった)
しかし敗れ その翌年は骨折が判明
復帰後
今年の春 念願の重賞勝利

まさに山あり谷ありの現役生活
お疲れさま


レースは 1分半ほど
大多数が注目するのは
先頭争い
勝つのは一頭
そのほかはみな 負け
しかし実は 勝敗に関係なく
直後 あるいは数日たって
ケガが判明したとか
何か月たっても
体調が戻らないとか

過酷な出来事が
次々と起こる(起こり続けている)
のも競馬なんだよね

クラスが上がるほど つまり
より強い馬同士のレースになるほど
ペースも厳しく 
タフな馬だけが 戦い続けられる

”最上級”のクラスで
今度こそ 今度こそと
ケガをすることなく挑み続けてきた 
ヴィルシーナは
過酷な競馬の世界を生き抜く
才能を持ち合わせているに 違いありません